🦩AIと正しく向き合う7箇条の【第２条】
１：AIはあなたを覚えていない
AIは、会話が終わるたびにリセットされます。
昨日のやり取りも、先週の相談も、AIは覚えていません。
技術的には履歴が残っているように見えても、
AIには「あなた」という存在はありません。
人間は、関係の中で学びます。
友人はあなたの性格を知り、長く関わってきた人はあなたの背景を理解しています。
そこに関係性が成り立ちます。
AIには、そのような関係性が存在しません。
AIは入力された言葉だけを処理します。
あなたが何を大切にしているか、どんな経験をしてきたかを感じ取ることはできません。
言葉をパターンで認識し、記録して分析しています。それは数値です。
AIには「知りたい」「分かりたい」という動機がないからです。
人間は好奇心や愛情をもとに他者を理解しようとしますが、
AIは設計上その衝動を持ちません。
これが、AIの二つ目の特性です。
２：設定としての擬似の関係を展開する
AIは、目の前の質問には正確に答えます。
答えのあることは、問題なく答えます。
ただ個人的なことになると、
あなたの過去や成長を踏まえて助言することはできません。
例えば自分の基本情報（忘れて欲しくないこと）を設定で入力しておくと
その記録を元に関係性がある振る舞いはできます。
しかし、それは記憶ではなく記録データ数値です。
思い出を語ることもできません。
これを理解しておかなければ依存する危険性もあります。
AIは、最適化したアドバイスをくれますが、心情が伴う決断や
人生の方向を決めるのは、あなた自身です。
3:子どもにどう伝えるか｜覚えてくれる存在の価値を教える
AIが記憶を持たないことを、子供にも理解できる形で伝えることが大切です。
たとえば、こうした関わり方が考えられます。
子供が、ぬいぐるみや愛着のあるものに話しかけたり大切にしたりするのは、
成長過程の中で最初に構築される想像力です。
愛着の物には、動きや返事がなくても、子供は想像力で話をします。
これは、とても大切なことです。
⚠️この現象とAIとの会話は、全く逆のものだということを
子供には教えなければ、想像力が奪われます。
AIは、話しかけた言葉に何かを必ず返答してきます。
これは、「なぜ？」と閉じることになり、想像力や思考力は止まります。
子供がAIを使う時には十分な注意が必要です。
人間とAIの違いは、「記憶」と「関係性」の意味を学びます。
AIとの会話は便利ですが、
人との関係だけが持つ会話と記憶と関係性を伝えることが重要です。
AIはリセットされる存在。
けれど、人の記憶は、簡単にリセットできない。
その違いを、子供が自然に感じ取れるよう導いてください。
