🦩AIと正しく向き合う7箇条の【第1条】
1:AIはユーザーに合わせて会話する。
AIは、あなたを喜ばせるように作られています。
「素晴らしい質問ですね!」や「鋭い洞察です。」と言われたことはありませんか。
過剰に褒めるのは、AIの設定です。
AIを作った人たちは、「使う人が満足すること」を目指しているからです。
だからAIはあなたの言葉に共感し、あなたの意見を肯定し、
あなたを安心させようとします。
しかし、この仕組みには落とし穴があります。
人は誰かに同意されると、自分が正しいと思い込みやすくなります。
その瞬間に「考えること」をやめてしまうことがあるのです。
AIは、あなたの思考を深めるためではなく、あなたの満足を優先して動きます。
そのため、たとえあなたの考えが間違っていても、
「それは違う」とは言いません。
これがAIの最初の特性です。
2:AIが同意したときこそ、自分で立ち止まる
AIがあなたの意見にうなずいたときこそ、
本当にそうだろうか?と考える時間を取る必要があります。
AIはあなたを否定しません。
正解のあるものは、正しい情報をくれますが、
感情や心情に答えはありません。
でも、人は意見がぶつかることで、はじめて深く考えることができます。
友人が「私はそう思わない」と言ったとき考えます。
「なぜそう感じたのか」「自分の考えは本当に正しいのか」と。
そのやりとりが、
人間の思考を鍛える場になります。
AIにはその機能がありません。
AIの言葉を鵜呑みにせず、他の人の意見や本の内容、自分の経験とも照らし合わせてください。
3:子供にどう伝えるか|性質として
これから、子供たちは早い時期からAIと関わるようになります。
そこで大人が意識すべきなのは、
AIは正しい先生ではなく、間違えることもある話し相手の1人でに過ぎないことを
どう伝えるかです。
AIに答えを聞く癖がつくと、思考しなくなります。
子供から「なぜ?」と奪ってしまいます。
好奇心や想像力を奪いかねません。
AIを使うことは避けられません。避けることよりも正しく向き合うことです。
そのためには基本的なAIの性質(性格)を理解する必要があります。
今の教育現場ではAIリテラシーは、未だ導入されていません。
大人が理解して子供の教える必要があります。
子どもがAIに何かを質問したら、
「AIはなんて答えた?」と聞いてみましょう。
そのあとで、「その答え、本当だと思う?」
「他の考え方もあるかもね」と話してみることが必要です。
判断のつかない時期から
手放しにAIと会話をさせてしまうと、
AIの答えを最優先にしてしまい依存する可能性があります。
AIはいつでも肯定してくれます。不安を取り除き安心させるとは、
深く考えない方向に導く可能性があります。
AIの言葉に頼りすぎず、「考える力」を育てることが、これからの教育に必要です。

